『能登上撰初桜』・『能登大慶 純米酒』販売しました
櫻田酒造さんから入荷しました『能登上撰初桜』・『能登大慶 純米酒』、
先週入荷していましたが、申し訳ございません本日より販売致します。
「能登上撰初桜」 地震から3か月後、車多酒造の協力で倒壊した貯蔵庫より、
タンクに眠る本醸造を搬出。車多酒造へ搬入後、濾過及び調合をして頂きました。
櫻田酒造最後の本醸造酒。
「能登大慶 純米酒」倒壊した酒蔵より搬出した酒米を車多酒造へ搬出し、
車多酒造との共同醸造で実現した、思いのこもった純米酒です。
裏ラベルより抜粋させて頂きました。貴重なお酒を分けて頂き感謝しております。
今回は2本とも火入れ商品ですので、常温→冷酒→熱燗→常温で試飲をしてみました。
毎回試飲に際しては、ワイングラスときき猪口を使用しています。酒器により感じ方が
異なりますが、今の所この2つで続けていこうと思っています。
「能登上撰初桜」
(常温)
香りはふくよかなお米、クリーミーさ、少し醤油を感じました。
口当たりは中程度ですが、若干まろやかかなと。
口に含むと、ほのかに甘みを感じますが、アルコールの辛さと苦味が早めに来ました。
旨み酸味は軽快で全体的にスッキリした印象です。
きき猪口の方が甘味から苦味への変化が早く感じました。
(冷酒)
香りは変わらず。旨みを感じつつも軽快に喉を通っていきます。
一日前の常温よりアルコール感は無くなりましたが、苦味が強くなりました。
(熱燗)
香りは変わらずふくよかな香り。冷酒同様苦味が強く感じました。
ぬる燗になっても変わりませんでした。
(開栓後4日目常温)
常温に戻し、瓶を振ってみました。苦味が少し抑えられてバランスが取れた気がします。
(総括)
私が初めて飲んだ櫻田酒造さんのお酒が今回の能登上撰初桜でした。
香りに少し吟醸系の華やかさがあり、甘過ぎず辛すぎずの中口タイプで大変美味しく
お取引をお願いしました経緯があります。
そのイメージがありまして、今回試飲してみて正直味の違いに驚いきました。
タンク貯蔵の時間によるのか、調合によるのか聞けていないので分かりません。
もし開栓して飲みづらさを感じましたら、時間を置いていただくか、思い切って瓶を振ってみる
のをお勧めします。空気と触れることで角が取れることがあります。
「能登大慶 純米酒」
(常温)
香りは強くはないですがメロン様で清涼感を感じました。
口当たりは良いです。このお酒の一番の特徴じゃないかと思うほど良かったです。
穏やかに甘みと旨みが広がります。酸味苦味コクアルコール感のどれも強すぎることなく、
優しい印象を受けました。
(冷酒)
冷酒にすると、苦味が前面に出てきて甘味などが感じにくくなってしまいました。
(熱燗)
冷酒に比べ苦味は抑えられ、程よい甘さを感じるものの後半は少々ドライな印象でした。
(開栓後4日目常温)
初日とあまり変わらず穏やかな印象です。
(総括)
酒米は百万石乃白など搬出できたのをブレンドしてあります。
車多酒造さんで醸造ということで水は白山百年水ですし、酒米もブレンドですし、
当たり前ですが、震災前の大慶とは味が違います。
ただ、穏やかでどこか優しさを感じる味わいは共通していると思いました。
ペットが飼い主に似ると言いますが、お酒も蔵人さんの性格に似てくるのではないかと
思うことがあります。櫻田酒造さんは社長さんを始めご両親や奥様みなさま温かく、
優しい方です。車多酒造さんとの共同醸造ではありますが、優しさがお酒に伝わったのでは
ないかなと思います。
おススメの飲用温度は常温か熱燗です。
ということで今回も長くなりました。
大変貴重なお酒で、少量の入荷となっております。
ぜひご賞味くださいませ。
「能登上撰初桜」
✽原材料名:米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
✽精米歩合:65%
✽アルコール度数:15度
✽税込価格:720㎖ 1,150円 1800㎖ 2,300円
「能登大慶 純米酒」
✽原材料名:米(国産)、米麹(国産米)
✽精米歩合55%
✽アルコール度数:16度
✽税込価格:720㎖ 1,900円 1800㎖ 3,800円