飲み比べ【山本 6号酵母・7号酵母】

三代目翔太の飲み比べ。
今回は、山本酒造店さんの酵母違いの飲み比べです。

⒈株式会社山本酒造店
秋田県は北部、青森県境近くの港町に酒蔵があります。


近くの白瀑神社境内には名瀑「白瀑」があります。近づくと圧倒されます。
写真を撮ろうとしましたが、御神体かと思いやめました。
この滝にちなみ、代表銘柄が「白瀑」でしたが、現蔵元が「山本」ブランドに刷新しました。
酒造りにおいて、水は全て世界自然遺産・白神山地の湧き水を使用しています。
軟水のため、口当たり良いお酒に仕上がります。

⒉酵母

                     (画像は月桂冠酒造ホームページから引用しました)
微生物の一種で、ビール酵母やパン酵母など、様々な働きをするものがいます。
日本酒造りに使用するのが「清酒酵母」で、主な働きは、ブドウ糖をアルコールと炭酸ガスに
換えることです。また、他の酵母と比べて、高アルコール濃度下や低温化においても働き続けられる
ことが特徴です。清酒酵母ひとつをとっても多くの種類がいます。
広島県にある酒類総合研究所が、長年全国の酒蔵から優良酵母を採取し、それを培養させ、
「きょうかい酵母」として酒蔵に販売をしています。採取された順に、1号から番号が振られています。

⒊6号酵母
1935年に秋田県・新政酒造から分離されました。発酵力が強く、穏やかで澄んだ香りが特徴。
山本酒造店さんは直接蔵元さんから分けて培養しています。

⒋7号酵母
1946年に長野県・宮坂醸造から分離されました。発酵力が強く、華やかな芳香が特徴。

⒌飲み比べ
今回は生原酒を冷蔵庫から出して10分程経ってから、ワイングラスで飲みました。

外観は綺麗に澄んでいて、やや黄色がかっています。
写真が下手ですみません。

先ず香りです。6号は穏やかな吟醸香。バナナや白桃をコンポートにしたような甘やかさを感じました。
7号は6号より控えめな吟醸香。こちらは若々しいメロンを思わせる爽やかさを感じました。
香りだけでも大きな違いですね。

続いて味わいです。生原酒ということで、少しガス感を感じました。
6号は、ややまろやかな口当たり。甘味と同時に苦味が広がりました。
甘苦さが広がったところで、酸味が口中を引き締めてくれます。
そしてアフターは程よい甘旨みを伴い苦味が広がります。
余韻はやや長めでした。
7号は軽やかで全体的にスッキリした感じです。
甘味は控えめ。例えるならグレープフルーツのような甘味でしょうか。
酸味は6号よりも強く感じ、爽やかな印象を与えてくれました。
その後に来る苦味が辛口の印象を与えてくれます。
キレは6号よりもあります。
一言でいうと、甘苦の6号とスッキリ爽やかな7号でしょうか。
6号はカレイやエビの天ぷら、7号は焼き鳥と合わせると良いのかなと思いました。

以上で今回は終わります。見ていただき、ありがとうございました。